私は実家が鍼灸院、父が鍼灸師です。
物心つくころから父の施術を受けており、それを特に不思議と思うことなく育ちました。
イヤになるほど風邪をひき、健康なのが珍しいような虚弱体質。
小児科の常連。
薬で症状を抑え、鍼灸で体力や免疫力の回復をしていたので、鍼や灸は日常の一部。
なので鍼灸に対しては一般の方の感覚がわからない、というのが弱点…。
はりって怖いよね!って言われても、ピンとこないんです💦
そもそも鍼灸がなぜ身体によいのか?
諸説ありますし、東洋医学独自の説明もあるのてすが、そこは置いておいて。
鍼灸で刺激すると、血流が良くなります。
赤血球の流れが良くなり、白血球の数が増え、結果免疫力が上がります。
血流が良くなるので筋肉の緊張が緩み、筋肉が柔らかくなるので神経への圧迫が緩み、痛みが軽くなります。
はりって痛いでしょ
→時と場合によります
血管は避けて施術しますが、見えない部分だと出血や内出血につながります。
毛穴を刺してしまうと痛いです😵
鍼を最初に刺す瞬間、皮膚を切るわけですが、その時痛みを感じる場合もあります。
私の経験上ですが、ものすごく体調が悪いと過敏になる(防御に入る)のか、鍼が身体に接触しただけで痛みを感じることも。
こうなってしまうと鍼は受け付けない状態なので、お灸で対処します。
お灸は火傷しない?
→基本しません。
というかしないように施術しています。
当院では点灸紙というシールの上でお灸をします。
台座灸の場合は熱さを伝えていただければその都度対処します。
ここで我慢してしまうと火傷になってしまうのでご注意下さい。
副作用ないよね?
→ある時もあります。
めまい、吐き気などで、身体の状態に対して刺激が強かった場合に起こることがあります。
私は学生時代に肩こりで施術を受けた際に、施術中自分の姿勢を把握できない程度に三半規管がおかしくなりました。
うつぶせに寝ているはずなのに、身体がぐるぐる動いているような感覚になったんですよ。
原因は頭の方に血流が集中、下半身には最低限しか血液がいかなかったため、です。
予防策としては必ず足のツボも使う。
肩こりのように上半身に集中しがちな場合は足にも打っておけば防げます。
実際足にはりを打ってしばらくしたら落ち着きました。
痛いところだけでいいのでしょ?全身いらなくない?
一部分より全身がおすすめです。
身体はつながっています。
背骨は首から肩経由て腰まで。
このどこかが痛むということは、別の部分にも負荷はかかっているんです。
胃の不調で来院のお客様、胃のツボに施術してもスッキリしませんでした。
背中にある、胃のツボやその周囲を施術したらスッキリした、背中も楽だとのこと。
そんな場合もあります。
長々書いてきましたが、ツボ療法は「本来身体が持っている治癒力を高める」ものです。
リラックスしていないと効果は薄くなります。
鍼怖い️という方に鍼をしても効果ゼロどころか逆効果、なんてことも。
施術者を信頼できるか?もポイントですね。
施術の方法は鍼灸師によって違いますから、自分と相性の良い鍼灸師に出会えると…☺️